ウォルマート経営陣:消費者の購買力はまだ強いが、今年後半は不明
グローバルマクロ投資を行うにあたって、情報を収集するのであれば、「主要な経済指標に関する情報」や「思慮深い投資家や経済学者の考え」に加えて、「企業の経営陣の見立て」を知るように努めるのが良いでしょう。企業の経営陣は、常に売上やコストの状況を監視しており、それはまさに経済動向の最前線だからです。
そこで本日は、少し古い情報となりますが、2023年2月21日に行われたウォルマートのアナリスト向け決算カンファレンスコールから、気になったコメントを紹介しておきたいと思います。
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消費者の購買行動は選択的だが前向き
アナリストの質問に対して、消費者の購買行動については、思慮深く・
新興国とフロンティア国に投資する4つのETF
以前のニュースレターで、2月はインフレ警戒から米国金利が上昇してドル高となりましたが、このインフレ警戒トレンドは3月〜5月にかけて反転し、金利低下・ドル安になるだろうと予想しました。
* 米国のインフレは、エネルギーのデフレの恩恵を受けて減速する可能性がある
そのため、3月〜5月はリスクオンで臨もうと思っていますが、特に投資妙味があるトレードとして、新興国やフロンティア国の株式をロングするというアイデアを紹介しました。
インフレ警戒懸念が後退して金利が低下するのであれば、株にはポジティブな影響が働きますし、米国金利低下によるドル安も新興国やフロンティア国にとってはポジティブです。
* 2023年の3月〜5月相場はリスクオンで挑む
そこで、今回は新興国やフロンティア国に投資するにあたって、
2023年の3月〜5月相場はリスクオンで挑む
昨日のニュースレターにおいて、3月〜5月にかけて、今のインフレ警戒ムードが緩和して、金利が低下するのではないかという予想を紹介しました。
* 米国のインフレは、エネルギーのデフレの恩恵を受けて減速する可能性がある
簡単にふり返っておくと、昨年の3月〜5月はウクライナ=ロシア戦争の開戦を背景としてエネルギー価格が高騰していたため、そことの比較となる今年の3月〜5月のエネルギー価格は前年比が低く出てきます。例えば、原油価格が現状の80ドル程度で推移した場合、昨年の3月は110ドル程度でしたから、前年比は-27%程度となります。これがインフレの減速に貢献するのではないかという趣旨でした。
そうであれば、
米国のインフレは、エネルギーのデフレの恩恵を受けて減速する可能性がある
昨日のニュースレターでは、エネルギー価格のデフレの恩恵を受けて、東京都のインフレが全体では減速したことをお伝えしました。
原油価格は(為替を除くと)世界共通であるため、2月以降は米国のインフレ率も当然ながらエネルギーのデフレによる恩恵を受けて減速圧力が働くこととなるでしょう。
そのため、短期的にはインフレ原則を背景とした金利低下を受けて、株価や債券価格が反発する可能性があります。
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インフレへの警戒で金利が上昇した2月の相場
まずは2月の相場やマクロ経済の状況を振り返っておきましょう。
2月は、予想よりも強い雇用統計やCPIなどが出てきたことで、「インフレは落ち着かないのでは?」という不安が台頭しました。
2023年2月3日に発表された1月分の米国雇用統計では、雇用者が517,000人増でした。
東京都の消費者物価指数(2月)、全体はインフレ減速もコアコアは加速
東京都の2023年2月分の消費者物価指数が発表されました。
今回、エネルギー価格の下落を受けて、「総合」および「生鮮食品を除く総合」はインフレが減速しました。一方、「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」(コアコア)のインフレは加速を続けました。
日本のインフレは、全体的な物価高感が収まってくる中で、今後サービス業や賃金などのインフレがどこまで続くかが注視ポイントとなってくるでしょう。
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総合は前年比+3.4%に減速、コアコアは+
ガンドラック氏:米国債市場は依然として景気後退を示唆している
ガンドラック氏は、Yahoo Financeのインタビューにおいて、短期の米国債金利は最高値を更新しているものの、長期の米国債金利は最高値には至っておらず、イールドカーブは景気後退(リセッション)を示唆しているとの見解を示しました。
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短期の米国債金利は最高値を更新している
米国2年国債の金利は4.84%に達しています。
ガンドラック氏はインタビューの中で、以下のように答えていましたが、今の水準はそこからさらに上昇しています。
2年国債金利は新高値となった。昨年10月の4.72%が最高値だったが、
S&Pケースシラー住宅価格指数は前年比+4.65%でインフレ減速
2月28日にS&Pケースシラー住宅価格指数が発表されました。結果は、前年比+4.65%で、予想の+4.75%を下回りました。また、前回の+6.77%からは2.12ポイントの低下となり、インフレ減速を示唆しました。
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日本のインフレは1月も加速して前年比+4.3%、日銀は金利を上げざるを得ない
2023年2月24日に、最新の日本全国消費者物価指数(CPI)が発表されました。
* 全体:
前年比+4.3%(予想+4.3%、前回+4.0%)
* 生鮮食品除くコア:
前年比+4.2%(予想+4.
米国長期金利は4%近い水準、米国債の買い増しを開始
直近のインフレ長期化の懸念を受けて、米国長期金利は3.947%と4%に近い水準となっています。これは昨年の11月近い水準であり、投資妙味があると考えたため、少しずつ米国債の買い増しを開始しました。
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インフレ長期化懸念から、米国長期金利は4%近い水準に
直近、米国経済が強いことを示す雇用統計などの経済指標が相次いでいることを受けて、インフレが長期化するという懸念が高まっています。インフレが長期化するのであれば、FRBの金融引き締めも長引くため、金利が上昇して、株価や債券価格は下落に見舞われています。
この辺りについては、
クレジットカードの延滞率は上昇を続けている
最近は、雇用統計等の強さを背景として、インフレは収まらないのではないかという「ノーランディング」論が台頭しています。
しかし、個人的には、まだ景気後退の可能性を意識した投資をすべきだと考えています。その背景の一例として、クレジットカードの延滞率や貸出審査基準の引き締め率などを見ていきたいと思います。
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台頭しはじめた「ノーランディング」論
現在、アメリカでは「景気後退」論が息を潜めたと思えば、「ソフトランディング」を通り越して、