2023年5月上旬現在、検討しうる3つの投資アイデア
最近は、ポートフォリオのサイズを小さくして様子見をしていることは、すでに何度もお伝えしてきた通りです。
この様子見はまだしばらく続くと思いますが、何か相場でトレードしていないと気が済まない方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は待機資金の一部を使ってポジションを取ることを検討しうるアイデア候補を3つほど書いてみたいと思います。
なお、現時点(2023年5月3日時点)では、筆者自身はまだいずれのポジションも取っていませんし、今後取るかどうかも決めていません。あくまでもアイデアだということでお読みいただければと思います。
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日本債券のショート
まずは、日本の金利上昇にかけるトレードアイデアが考えられます。日本のインフレが続けば、いずれ日本でも金利を上げざるを得ないでしょうし、黒田総裁も退任したため金融政策の見直しが行われる確率も上がっているためです。
4月のISM製造業景況指数はスタグフレーション的な再加速
5月1日に発表された2023年4月のISM製造業景況指数は、雇用や価格インフレの影響で再加速しました。一方で、注文や在庫は減少しており、企業活動は縮小されていることが分かりました。
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再加速した4月のISM製造業景況指数
2023年4月のISM製造業景況指数は、予想の46.7を上回る47.1でした。前回の46.3からは0.8ポイントの増加となりました。
とはいえ、相変わらず、50を下回っていますし、下落トレンドにあることに変わりはありません。また、前回同様に依然として新型コロナ前後の水準にあります。
ドラッケンミラー氏:今はリスクを取るタイミングではない
ポンド売りでイギリス銀行に勝利した男として知られるジョージ・ソロス氏のファンドで、投資アイデアを練って実務を担当していたのが、スタンレー・ドラッケンミラー氏です。
そんなスタンレー・ドラッケンミラー氏は、現在は自身の個人資産を運用しているだけで、資産運用業の第一線を退いているため、メディア露出は多くありません。しかし今回、NBIMのカンファレンスに出演しており、最新の見通しを知ることができました。そこで、今回はその内容をお届けしたいと思います。
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チャンスボールがなければバットを振るべきではない
まず、現在の状況は過去に見たことがなく、先行きの予想が難しいことを打ち明けています。
米国GDP(2023年1Q)は民間企業の投資が急減速
今回は、4月27日に発表された2023年1Qの米国GDPを見ていきます。
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米国GDPは+1.1%で予想を下回った
4月27日に発表された米国GDPは、前期比の年率換算で約+1.1%でした。
前回が+2.6%なので、1.5ポイントの低下となりました。全体としても長期で右肩下がりの減速トレンドが続いていることが分かります。
以下、
1980年代インフレ終息時の、景気後退、金利低下、ドル安、株価を振り返る
1970年代のインフレが終息した1980年代前半に何が起こったかを時系列に並べ直して、整理してみました。今回は、この内容をニュースレターでお届けした上で、現在の状況についても整理します。
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銀行融資の増加がピークを迎える:1979年9月
まず、1979年9月に銀行融資の増加速度がピークを超えました。
この頃、長期金利が10%に到達しており、金利の上昇を受けて、急激に融資が減速していたことが分かります。
失業率の上昇(1回目):1980年1月
銀行融資の減速を受けて、4ヶ月後の1980年1月に景気後退に突入しました。
2月のケースシラー住宅価格指数は下げ渋りを見せた
2023年4月25日に、2023年2月分のケースシラー住宅価格指数が発表されました。
予想は前年比-0.05%でしたが、結果は+0.36%で予想を上回りました。また、前月比では8ヶ月ぶりにプラスに転じて、下げ渋りを見せました。
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前年比のインフレ率は順調に低下
以下は、ケースシラー住宅価格指数の前年比の推移です。
前年比でのインフレ率は順調に減速しており、次回からはマイナス圏に入る、つまり前年比で住宅価格がデフレに入ることが予想されます。少なくとも今後半年くらい(
モハメド・エラリアン氏:債券市場は非常に混乱している
モハメド・エラリアン氏が、債券市場は株式市場ほど楽観的ではなく、不透明性の高まりを表しているとして、警戒を呼びかけました。
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不可解な債券市場
モハメド・エラリアン氏は、株式市場が落ち着いてきたように見える件について意見を求められ、以下のように述べました。
株式市場だけを見ていたらそう考える(悪いニュースを織り込み済みだと考える)だろう。いま混乱を招いているのは債券市場だ。長い間、見ていないような状況が発生している。
続いて、債券市場で起こっている不思議な現象について、具体例を挙げています。
米国経済指標の総点検
引き続き、特段注目すべき指標や発言もないので、今回は米国経済を一度総点検することで、全体を俯瞰してみたいと思います。
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債券市場はインフレ減速と利下げを予想している
経済指標に先行するのが金融市場です。その中でも、金額が大きく、数多くの機関投資家が参加しているため、最も賢くて重要だとされるのが債券市場です。そのため、まずは米国債金利から見ていきましょう。
米国の長期金利は、3月にシリコンバレー銀行の経営破綻を受けて、3.4%を割り込む水準まで下がっていましたが、今は少し上昇して3.5%
ポートフォリオの再確認
今回は、あまり共有すべき経済指標や著名投資家・経済学者の発言もないため、普段とは少し趣きを変えて、自分の現在のポートフォリオを共有しようと思います。
これはあくまでも現時点でのポートフォリオであり、日々の各資産の値動きだけでも割合は勝手に変化しますし、少し時間が経つと全く参考にならないものとなってしまいます。
なので、あくまでも現時点(2023年4月22日執筆時点)の僕の考えを理解する手助けとなる資料として見ていただけると嬉しいです。
また、あまり多くの方に見せるものでもないと思うので、普段は結論部分以外は全体公開していますが、今回はニュースレター全体を購読者の方のみお読みいただけるようにしたいと思います。
国内CPI:日本の長期金利上昇には投資妙味があるか
日本の国内CPIは前年比+3.2%と前回から0.1ポイント低下したものの、エネルギー価格の下落による恩恵を除くとインフレは加速しています。6月以降は、エネルギー価格の前年比での下落という恩恵がなくなるため、インフレ率の下げ止まりや再加速が意識されるようになるでしょう。
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日本国内の全国消費者物価指数は前年比+3.2%
総務省が4月21日に発表した日本国内の全国消費者物価指数は前年比+3.2%で、前回の+3.3%