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6月ISM非製造業景況指数:力強く反発、サービス業の景気は強い

2023年6月のISM非製造業(サービス業)景況指数は、前回の50.3ポイントから3.6ポイント上昇して53.9となりました。アメリカのサービス業の景気の良さを示した形となりました。

ISM非製造業(サービス業)景況指数は強かった


ISM非製造業(サービス業)景況指数の数値は、53.9で、前回の50.3から3.6ポイント上昇しました。前回は50ぎりぎりの数字で、景気の減速が見られると書きましたが、今回は力強い反発となりました。

ISMの数字は50以上であれば景気が拡大している様子を表すので、アメリカのサービス業は景気が強いことが示された形になります。

内訳を見ても、かなり良い内容でした。

ISMサービス業景況指数(2023年6月分)/ ISM

具体的には、新規注文(New Orders)は+2.6ポイント、雇用(Employment)は+3.9ポイントなど、経済活動が順調に伸びたのに対して、価格(Prices)は-2.1ポイントとインフレが減速しています。

このように経済活動が活発なままで、インフレが抑えられていくのであれば、ソフトランディングの可能性も見えてきます。

これは製造業の景気が崩壊しているのと正反対の状況で、アメリカの中に、非常に景気が悪いところと、景気が良いところが混在している様子を表しています。

引き締めは終盤ではなく後半戦か


著名な投資家の中には、ガンドラック氏のように、もう利上げはないと主張する投資家もいます。

債券王として知られるガンドラック氏は、債券市場の値動きなどを参考に、これまでインフレの上昇と低下をピタリと当ててきたため、彼の発言には注意を払うべきです。

一方で、今回のISMサービス業景況指数のように景気の強さを示したり、インフレの根強さを示すような数字がある中で、FEDが金融の引き締めを近々やめるとは思えません

前回のFOMCで利上げが見送られたことで、金融引き締めもそろそろ終盤だという見方をする向きもありますが、まだまだここからが長く、後半戦に入ったところだという可能性もありえるでしょう。

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結論:金利の上昇リスクに注意


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