米国FOMC:FF金利は5.5%へ、市場参加者は利上げ終了を予想
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7月27日に行われたFOMCでは、0.25%の利上げが行われて、FF金利は5.25%〜5.50%となりました。市場参加者はこれで利上げは終わりだと予想しています。
0.25%の利上げで、FF金利は5.25%〜5.50%に
2023年7月27日に行われたFOMCでは、0.25%の利上げが行われた結果、アメリカの政策金利であるFF金利は5.25%〜5.50%となりました。
上の政策金利の推移をみていただくと、政策金利の上がり方はかなり緩やかになってきていることが分かります。
その背景には、当然ながらアメリカのインフレ収束があります。
上のグラフを見ていただくと分かるとおり、アメリカのインフレ率は前年比+3.0%まで下がってきました。PCEデフレーターも前年比+3.0%です。
また、今後はエネルギー価格のデフレ効果は失われていきますが、エネルギーと食料を除いたコアインフレ率も前年比+3.8%程度まで下がっています。
まとめると、インフレは収束しており、アメリカの利上げも最終局面に差し掛かっているということです。
債券市場は将来をどう予想しているか
前回のFOMCでFEDはあと2回、またFOMC前の時点で債券市場はあと1回の利上げを予想していました。
以下の表の通り、今回の0.25%の利上げを経て、債券市場の参加者は利上げが終わったと予想しています。また、利下げの開始は来年の5月頃が予想されています。
続いて、債券金利も見ておきましょう。
まず、2年金利は4.885%です。現在の政策金利が5.50%、これが2年程度で4.0%くらいまで下がっていくと、ざっくりと均して4.8%程度になるので、違和感のない水準でしょう。
また、10年金利は3.957%です。債券市場は、来年末には4%台前半まで金利が下がると債券市場は予想していますが、10年金利も4%ということは、2015年以降はあまり金利が下がらないと予想していることになります。
それが意味することは何かといえば、債券市場はソフトランディングあるいは景気後退がないことを予想しているということです。
結論:投資しやすい環境になりつつある
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