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米7月のISM製造業景況指数は景気後退的だが、やや緩やかに

米国7月のISM製造業景況指数は46.4%でした。

前回が46.0%でしたから、製造業の景況感は引き続き後退しているものの、その速度は緩やかになっていることが分かります。

景気後退が遠のく、あるいはソフトランディング的な環境になる確率は上がっていると思います。

ISM製造業景況指数は46.4%


ISM製造業景況指数は46.4%でした。

ISM製造業景況指数は、50%を下回ると景気後退的であることを示しますが、すでに9ヶ月連続で50%を下回っています

ISM製造業景況指数(2023年8月3日執筆時点)/ ISM

内訳を見てみると、多くの項目において、数値が少し改善していることが分かります。製造業の景気後退スピードは緩やかになっている、つまり底打ちに向かっていると言えるでしょう。

ISM製造業景況指数の内訳(2023年7月分)/ ISM

ダウ平均株価は上昇している


テック株の比重が大きいS&P500は年初から上昇を続けたのに対して、工業株の比重が大きいダウ平均株価は年初から7月頃まで横ばいが続いていました。しかし、8月に入ってダウ平均株価は上昇を続けています

ダウ平均株価の推移(2023年8月3日執筆時点)/ Google

ISM製造業景況指数の数値やダウ平均株価の動きを見ていると、今のところ、全体的に米国はソフトランディングに向かっているように見えます。インフレ率が低下を続け、利上げの終わりも見えてきたことから、最近書いている通り、やはり投資しやすい環境が整いつつあるように見えます。

ガンドラック氏のように、ハードランディングを訴えている著名投資家もいます。これほどの大胆な利上げを行ってきたので、当然ながら何かしらのショックが起きて、ハードランディングをする可能性も十分にあります。

しかし、僕自身はハードランディングへの警戒はしつつも、そうした景気後退は少し先ではないかと思うようになっています。

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結論:債券と株式を組み合わせたポートフォリオを拡大していく


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