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ドル安が米株高を相殺:S&P500最高値更新でもリターンは伸び悩み

written by @mercurys_assets

今回のポイント

  • 米国株は上昇しているが、日本の個人投資家にとってはドル安(円高)によって相殺されている。
  • FRBの利下げ予測と景気後退リスクが米国株への投資魅力を低下させている。
  • 為替リスクを考慮した新たな投資戦略が必要とされている。
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為替と米国株のパフォーマンス


米国株式市場は、ダウ平均株価やS&P500指数が最高値に迫るなど、堅調な動きを見せている。しかし、日本の個人投資家にとっては、これらの株高がそのまま利益につながっているわけではない。主な理由として、円高の進行が挙げられる。特に、S&P500が歴史的な高値に達しそうな局面でも、日本の個人投資家がその恩恵を受けにくい現状がある。

かつて、米国株への投資は為替リスクをそれほど心配する必要がなかった。2022年3月以降、米連邦準備制度理事会(FRB)が急速に利上げを進めたことで、ドル高が進行し、米国株への投資の魅力が高まっていたからだ。

しかし、現在の状況は変わりつつある。債券先物市場の予測では、FRBが今後0.25%ずつの利下げを実施する見通しが立っており、これによりドル安が進行する可能性が高まっている。

景気後退リスクと投資戦略の見直し


注目すべきは、米国経済が景気後退に向かっている兆候があることだ。労働市場は減速の兆しを見せており、消費者の支出は増加している一方で、所得の伸びが鈍化し、貯蓄率が低下している。このような状況では、米国株が一時的に上昇しても、円高による影響でその利益が相殺される可能性が高い。実際、多くの日本の個人投資家は、米国株のパフォーマンスが円建てで見た場合、依然として低迷していると感じている。

円高と株高が相殺される状況に対し、今後の投資戦略を再考する必要がある。特に、FRBが利下げを実施し、ドル安が進行する可能性を考慮すると、従来の米国株への投資が魅力を失うかもしれない。さらに、米国経済の減速に伴い、米国株がこれまでのような上昇を続けるかどうかは不透明である。

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結論:投資戦略における為替の重要性が増す


このような環境下で、日本の投資家にとって重要なのは、為替リスクを織り込んだ投資戦略を立てることだ。

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