米国マクロ経済

米国のマクロ経済環境に関するニュースレターのバックナンバー一覧です。
1月
20

ガンドラック氏:ハイイールド債のデフォルト率は今後上昇する

ガンドラック氏は、恒例となった年初のオンラインセミナーにおいて、ハイイールド債のデフォルト率は今後上昇するだろうとコメントしました。 その背景として、「ハイイールド債のデフォルト率」と連動する指標として「銀行の貸出審査基準の厳格化率」をあげた上で、後者が上昇していることから、前者が上昇するのは時間の問題であるとしています。 毎朝メールで受け取る ハイイールド債のデフォルト率は、銀行の貸出審査基準の厳格化率と連動する ガンドラック氏がオンラインセミナーで示したのは、以下のグラフです。 青線が米国銀行の貸出審査基準の厳格化率、つまり「お金を貸す基準を厳しくした銀行の比率」を示しています。それに対して、
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1月
17

ガンドラック氏:FEDが何と言おうとFF金利は5%を超えない

新債券王として知られるジェフリー・ガンドラック氏は、FF金利の行方を知りたければ、FED(連邦準備制度)の動向ではなく債券市場を見るべきだという従来の意見を改めて述べました。 そこで、今回はガンドラック氏の発言の真意を探るとともに、FF金利の行方について考えます。 ニュースレターに登録する FEDはFF金利をコントロールする存在ではなくなった 「アメリカの中央銀行である連邦準備制度は、FF金利をコントロールする存在ではない」というと、「そんな馬鹿な話はあるまい」と反応する人が多いのではないでしょうか。FEDは、物価の安定と失業率の低下を目的として、FF金利を管理するために存在しているからです。 しかし、
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1月
16

2022年12月の米国消費者物価指数はインフレの順調な減速を示した

2023年1月12日に発表された、2022年12月の米国消費者物価指数(CPI)は、アメリカのインフレが順調に減速していることを示しました。 * 全アイテムのCPI: コンセンサス通りの前年比+6.5%で、前回の前年比+7.1%から0.6ポイント低下しました * 食品・エネルギーを除いたコアCPI: コンセンサス通りの前年比+5.7%
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1月
12

ハワード・マークス氏:金利が下がり続けた過去40年が終わり、パラダイムシフトが訪れる

資産運用会社オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏が書く「Memo」は、マークス氏の深い考察を知ることができるため投資家の間で人気の読み物のひとつです。 多くの株式投資家が尊敬するバークシャーハザウェイ社のウォーレン・バフェット氏やチャーリー・マンガー氏が読んでいるという話も有名です。 今回は、そんなマークス氏が昨年12月に公開した「Sea Change」と題された最新のMemoから要点を紹介したいと思います。 毎朝メールで受け取る 3つめのパラダイムシフト ハワード氏の主張は、目下の金融市場で起こっていることは、彼が経験する3つめの「Sea
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1月
11

サマーズ氏:12月米国雇用統計は心強い内容、2023年前半に景気後退に入る可能性は減った

2022年12月米国雇用統計(2023年1月発表)について、元米国財務大臣のラリー・サマーズ氏がCNBCでコメントしていたので、その内容を紹介します。 最初に振り返っておくと、12月米国雇用統計の内容は、以下のとおりです。 * 失業率:3.5%(前回3.7%) * 平均時給の上昇率:+4.5%(前回+5.1%
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