ドラッケンミラー氏:AI関連のNVDIAやMicrosoft株を購入
アメリカでは、大きな金額を動かしている投資家は四半期に一度、そのポジションを開示する必要があります。今回は世界的なグローバルマクロ投資家であるドラッケンミラー氏のポジションを見ていきたいと思います。
なお、ドラッケンミラー氏の経済の見立てについては、以下のニュースレターで紹介していますので、あわせてご覧ください。
* ドラッケンミラー氏:今はリスクを取るタイミングではない
2023年1QはAI関連銘柄に積極投資
ドラッケンミラー氏は、2023年1QはNVDIAとMicrosoftを買い増して、AI関連銘柄に積極投資していました。彼はネットでは株式ポジションはほぼ0であると発言しているため、同時に他の株式をショートしているものと思われます。
ショートポジションは開示対象ではないので、具体的な銘柄を見ることはできませんが、彼が経済がハードランディングするという見方をしていることからも、NYダウやラッセル2000などの景気に敏感な指数や個別銘柄をショートしているのではないかと考えられます。
国内企業物価指数は前年比+5.2%まで急減速
日本の国内企業物価指数は前年比+5.2%であり、企業物価のインフレ率は前回の7.2%から大幅に減速しました。今回は軽めの内容となります。
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国内企業物価指数は急減速した
予想の前年比+5.7%に対して+5.8%と0.1ポイント上回りましたが、前回の+7.
目先の投資戦略を再整理する
本日は、少し早いですが6月以降の投資戦略について考えたいと思います。
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3月〜5月相場のふり返り
まず、まだ5月は終わっていませんが、3月〜5月の相場をふり返っておきましょう。
本ニュースレターでは、2月末に米国10年国債金利が4%近くなったことから、米国債の買い増しを行ったことをお伝えしました。
* 米国長期金利は4%近い水準、米国債の買い増しを開始
今回、米国長期金利が4%近い水準に達したということで、債券の買い増しを開始しました。
米国CPI:アメリカのインフレ率は4%台で横ばいへ
2023年4月の米国消費者物価指数は前年比+4.9%で、コンセンサスの+5.0%を下回ったものの、インフレが下げ渋りを見せていることが分かりました。
引き続き、FEDは高金利を維持して、債券市場は景気後退を予想しているという状態が続くでしょう。
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消費者物価指数は前年比+4.9%で横ばいへ
2023年4月の消費者物価指数(CPI)は前年比+
ガンドラック氏:FEDの予想する年末インフレ率3%は実現できず、インフレは高止まりする
引き続き、FOMC後のガンドラック氏のCNBCインタビューの内容をお送りしたいと思います。
* ガンドラック氏:投資家は景気後退に備えて米国債を買うべき
インフレは簡単に収まらない
まず、ガンドラック氏は、この先インフレ率が順調に減速することはないと指摘しています。
パウエル議長が「インフレーションは以前考えていたいたほど早く減速しないかもしれない」と言ったのは興味深かった。覚えているだろうか、(FEDの予想する)ドットプロットは年末にインフレ率が3%程度に下がると予想していた。私にはそれが実現するとは思えない。そして、(会見では)パウエル議長もその予想にもはや自信を持っていないように聞こえた。
これはガンドラック氏が以前から指摘していることで、
4月の米国雇用は強く、高金利の維持が必要
少し遅くなりましたが、2023年5月5日に発表された米国雇用統計では、まだ雇用が強いことが示されました。
前回の3月雇用統計がほっと一息つける内容だったとすると、今回はまた「やはりインフレは油断ならない」と感じさせる内容となっています。
* 無難な3月米雇用統計:失業率の上昇は見られず、賃金インフレは順調に減速
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予想を大きく上回った4月の米国雇用統計
まず、失業率は3.4%でした。前回の3.5%から0.1ポイント低下しました。
ガンドラック氏:投資家は景気後退に備えて米国債を買うべき
先日のFOMCを受けて、CNBCの番組に出演したガンドラック氏は投資家は景気後退に備えて米国債を買うべきだという意見を述べました。
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FEDは白紙の態度を示した
今回のFEDの感想を聞かれたガンドラック氏は、以下のように回答しました。
とても柔軟な態度を示した。債券市場は、そうしたFEDが次回のFOMCの見通しを示さないという態度を予想していた。それは債券市場が価格に織り込んできたことと全く一致している。
FEDはインフレを抑えるために、インフレ率よりも高い水準にFF金利をなんとか持ってきました。あとはこれを維持して様子を見てみようということで、この先については、現時点では何も作戦があるわけではないということです。
これは、以下のニュースレターにも書いた通りです。
* 5月FOMCでは0.25%の利上げを実施、
5月FOMCでは0.25%の利上げを実施、FF金利はインフレ率を上回った
5月3日のFOMCでは、0.25%の利上げが実施され、FF金利は5.00~5.25%になりました。これはコンセンサス通りでした。これによって、FF金利はついにインフレ率(CPI)を上回る水準となりました。
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FF金利はインフレ率(CPI)を上回った
さて、FF金利が5.
2023年5月上旬現在、検討しうる3つの投資アイデア
最近は、ポートフォリオのサイズを小さくして様子見をしていることは、すでに何度もお伝えしてきた通りです。
この様子見はまだしばらく続くと思いますが、何か相場でトレードしていないと気が済まない方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は待機資金の一部を使ってポジションを取ることを検討しうるアイデア候補を3つほど書いてみたいと思います。
なお、現時点(2023年5月3日時点)では、筆者自身はまだいずれのポジションも取っていませんし、今後取るかどうかも決めていません。あくまでもアイデアだということでお読みいただければと思います。
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日本債券のショート
まずは、日本の金利上昇にかけるトレードアイデアが考えられます。日本のインフレが続けば、いずれ日本でも金利を上げざるを得ないでしょうし、黒田総裁も退任したため金融政策の見直しが行われる確率も上がっているためです。
4月のISM製造業景況指数はスタグフレーション的な再加速
5月1日に発表された2023年4月のISM製造業景況指数は、雇用や価格インフレの影響で再加速しました。一方で、注文や在庫は減少しており、企業活動は縮小されていることが分かりました。
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再加速した4月のISM製造業景況指数
2023年4月のISM製造業景況指数は、予想の46.7を上回る47.1でした。前回の46.3からは0.8ポイントの増加となりました。
とはいえ、相変わらず、50を下回っていますし、下落トレンドにあることに変わりはありません。また、前回同様に依然として新型コロナ前後の水準にあります。