日本マクロ経済

日本のマクロ経済環境に関するニュースレターのバックナンバー一覧です。
12月
01

日本CPI:10月消費者物価指数は前年比+3.3%に再加速

written by @mercurys_assets 今回のポイント * 日本のインフレ率は前年比+3.3%に加速し、日銀の目標の2%をオーバーシュートしているが、昨年の急な加速と比べると横ばい傾向にある。これにより、日銀は金融緩和政策を継続しやすい状況にある。 * 日本のインフレ率の将来には加速と減速の2つのシナリオが考えられ、米国の金利や為替レートの動向に左右される。インフレが減速すれば株価は上昇し、インフレが再加速すれば株価は下降する可能性がある。 ニュースレターに登録 日本のインフレ率は前年比+
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7月
25

日本の金融政策正常化(金利上昇)をトレードする方法

前回書いたように、いよいよ日本のインフレ率はアメリカを上回る水準になりました。 * 日本6月CPI:日米のインフレ率がいよいよ逆転、日本株は業績相場へ そこで今回は、将来的に金融政策の正常化を受けて、日本の金利が上昇した場合に、それをトレードする方法を検討したいと思います。 日本債券のショート まずは、金利が上昇するのであれば、シンプルに債券をショートするという手が考えられます。 個人的にもトレードしているのが、日本債券ベアファンド(5倍型)です。 この投資信託は、あまり優れた投資商品だとは言えません。5倍のレバレッジをかけるので減価も激しく、
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7月
24

日本6月CPI:日米のインフレ率がいよいよ逆転、日本株は業績相場へ

日本の6月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.3%で、アメリカの+3.0%を上回りました。 政策金利が5%程度あるアメリカを上回るインフレ率の日本がマイナス金利だというのは不整合な状態で、今後は日本の金融政策正常化が意識されるでしょう。 それは低金利・円安に支えられてきた日本株のボーナスタイムが終わり、業績相場へと移行していくことを示唆しています。 毎朝メールで受け取る 日本の消費者物価指数(CPI)は前年比+
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6月
26

日本の消費者物価指数(2023年5月分)は+3.2%で正念場

日本の消費者物価指数は前年比+3.2%で、前回から0.3ポイントの減速となりました。 日本の消費者物価指数ベースのインフレ率は横ばいの形を見せ始めており、今の前年比+3%程度の水準で横ばいになると、日本株や日本経済にとっては恩恵が大きいと考えられます。 一方で、エネルギーおよび食料品を除いたコアコアのインフレ率は+4.3%に加速しています。また、企業物価指数は+5.1%
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6月
20

国内PPI:2023年5月の企業物価はインフレ減速も高水準、第二波にも警戒必要

先週発表された2023年5月の国内企業物価指数(PPI)は、前年比+5.1%でした。これは前回の+5.9%から0.7ポイント減速して、企業物価のインフレ減速トレンドが維持されていることを示しました。 一方で、前年比+5.1%という水準は依然として高水準であり、企業がこれらの値上がりを最終商品の値上げに転嫁した場合、消費者物価指数にはまだ上昇の余地があることになります。
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6月
01

ドラッケンミラー氏:「年金は大丈夫」という政治家は詐欺師

さて、引き続き、ドラッケンミラー氏のインタビューをお送りしています。ドラッケンミラー氏は、以前よりドルに対してネガティブな見方をしていますが、その背景に深く入っていたので、今回はその部分をお伝えします。 毎朝メールで受け取る 債務上限問題よりも本質的な年金問題 まず、現在米国は債務上限問題で騒いでいますが、ドラッケンミラー氏はより本質的な問題を指摘します。 近い将来の2040年には、年金と金利の支払いが税収を超える。2052年には、税収の117%となる。 先進国は基本的に慢性的な赤字に陥っていますが、年金と負債の利払いだけでも赤字になってしまうというのは、根本的に構造問題を抱えていることになります。
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5月
29

東京都物価指数(5月):日本のインフレ加速は継続中、長期金利は上昇へ

2023年5月26日に発表された東京都物価指数によると、日本のインフレが加速を続けていることが確認されました。東京都物価指数の「総合」は前年比+3.5%と前回の+3.1%から減速しましたが、これはエネルギー価格の下落が要因であり、「エネルギー価格および生鮮食品を除く総合」では+3.9%と前回の+3.8%から加速しています。
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5月
22

日本の消費者物価指数は前年比+3.5%へとインフレ加速

5月19日発表の国内消費者物価指数は前年比+3.5%で、国内のインフレが再加速していることを示しました。日本の金利には上昇圧力が働くこととなるでしょう。 毎朝メールで受け取る 日本の消費者物価指数(CPI)は前年比+3.5% 2023年5月19日に発表された国内の消費者物価指数(CPI)は、前年比+3.5%でした。前回の+
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5月
19

日本はGDPデフレーターでもインフレ率2%に到達、日本の金利は上がる

2023年5月17日に発表された国内GDPでは、GDPデフレーター(インフレ率)が前年比+2.0%となりました。これで、消費者物価指数に続いて、GDPデフレーターベースでも、日銀のインフレ目標である2%が達成されたことになります。 日本でもインフレが始まったことを受けて、今後、日本の長期金利はいくらか上昇すると思います。 毎朝メールで受け取る 日本のGDPは前期比年率+1.6% 日本のGDPは前期比+
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5月
17

国内企業物価指数は前年比+5.2%まで急減速

日本の国内企業物価指数は前年比+5.2%であり、企業物価のインフレ率は前回の7.2%から大幅に減速しました。今回は軽めの内容となります。 毎朝メールで受け取る 国内企業物価指数は急減速した 予想の前年比+5.7%に対して+5.8%と0.1ポイント上回りましたが、前回の+7.
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